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針間 克己 院長

KATSUKI HARIMA

専門は性同一性障害の治療。多様な人のあり方を尊重し、その人らしい生活をサポート

東京大学医学部医学科卒業。同大学医学部付属病院精神神経科に入局。東京家庭裁判所医務室に勤務後、東京武蔵野病院勤務を経て、2008年に『はりまメンタルクリニック』を開院(東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」より徒歩3分、東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線「神保町駅」より徒歩3分、JR線/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水駅」より徒歩7分)。

針間 克己 院長

針間 克己 院長

はりまメンタルクリニック

千代田区/神田小川町/新御茶ノ水駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

セクシュアリティの問題に光を当てるということ

針間 克己 院長

クリニックでは性同一性障害をはじめとする、セクシュアリティに何らかの悩みを抱えている方を中心に診療をおこなっています。セクシュアリティに関心を持つようになったのは、私が産婦人科医の息子であったことと無縁ではなかったかもしれませんし、また、精神医学において、この分野がそれまであまり熱心に取り組まれていなかったことが興味を抱くきっかけになったのだと思います。
日本で性同一性障害の治療がおこなわれるようになったのは、1998年のこと。それは私が家庭裁判所に勤務するようになった時期とほぼ重なっていました。当時、家庭裁判所内においても、、性別適合手術を受けた方の戸籍の性別をどう扱うかということが非常に大きな問題になっていました。私は精神科医としての立場から、その問題に深く関わるようになっていったのです。
2008年に『はりまメンタルクリニック』は開院いたしました。その頃私は、家庭裁判所から一般の精神病院に籍を移していましたが、他の精神疾患と平行してセクシュアリティを扱うことに徐々に限界を感じていました。性同一性障害をメインに診ていくには、開業をするしかないとという結論にいたり、一歩を踏み出すこととしたのです。

性同一性障害の治療の専門家として

針間 克己 院長

当クリニックでは性同一性障害の診断およびカウンセリングを、私自身が作成委員として携わった日本精神神経学会ガイドラインに則っておこなっています。
患者さんは、性同一性障害の方もおられますし、そうではなく、別の病気であったり、あるいは「自分の性別がよくわからない」といった方もおられます。そうした方が、手術を受けるとしても後悔しないように、また本当に治療を受けた方がいいかを判断することが大きな仕事になります。
実際に治療を受け、性別適合手術を受けた方については、今度は戸籍の性別を変えるために家庭裁判所での手続きが必要になります。法律上、この手続きには精神科医による診断書が必要になってきますが、その作成もこちらではおこなっています。
診断を受け、治療を終えた方には新しい生活が待っています。多くの方はその段階で私の手を離れることになりますが、中には仕事や結婚等々、新たな悩みを抱えることがありますので、それに対し、ともに考えていくのが私のもう1つの仕事ということになりますね。

真っ白な気持ちで診断に臨むことが大切

針間 克己 院長

逆説的ではありますが、診療においては自身の経験に頼り切りにならないように心掛けています。私はこれまで6千人におよぶ方の診療を担当してきました。それだけの数の方を診てきますと、ある種のパターン化が可能になります。しかし、似ているようでいて、皆違うのが人というものです。この仕事に限らず、我々は経験則で人を見がちですが、「人は皆違う」という認識のもと、目の前の人が何に悩み、どうすればいいかということに新たな気持ちで取り組むようにしています。
こういう境地に到ったのがいつからかは定かではありませんけども、逆にそれは、多くの経験を積んできたからこそ、わかったことかもしれませんね。

理解が広まると同時におこってくる未知の問題にも積極的に取り組んでいく

セクシュアリティを扱う分野も近年になって徐々にシステムが整備されてきて、多くの医師が取り組みやすい時代となりました。それ自体は非常に良いことなのですけども、その一方で新たな課題が浮かび上がってきているのも事実です。
たとえば、エックスジェンダーと呼ばれる方の存在があります。自分は男でも女でもない。こうした多様な性別のあり方に対し、私たちがどう対処していくかが求められてきているのです。また、生殖医療の進展にともない、これまで社会的な意味における性別の変更が、結婚して子の親となり、それにともなう諸処の問題もおこってくるようになりました。こうしたことは未知の領域となりますが、私なりに考え、支えとなれるように頑張ってまいりたいと思っているところです。

これから受診される患者さんへ

多くの方が期待を抱いて来院されるわけですが、こちらにいらしたその日からすべての問題が解決するというわけではありません。私に可能なのは、悩みをうかがい、一緒に考えていくということ。時に時間を要することもあるかもしれませんが、良き相談相手として、私に出来るサポートをしっかりとさせていただきます。

※上記記事は2018年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

針間 克己 院長 MEMO

  • 出身地:山口県
  • 趣味:散歩
  • 好きな本:歴史
  • 好きな映画:恋愛
  • 好きな観光地:南の島

グラフで見る『針間 克己 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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