矢澤 貴 院長への独自インタビュー

矯正の基本と幅、小児と成人の治療…矯正治療の師であるふたりにすべてを教わる

当院は2017年12月に開院したばかりの矯正歯科医院です。大学5年生の時点で矯正を専門にしようと決めて、以来2つのクリニックで25年以上、矯正専門医の下で治療の研鑽を積んできました。最初に勤務した埼玉の磯貝矯正歯科の磯貝先生は大学で矯正学実習からの恩師で、この先生の人柄に惹かれ自分自身も矯正医の道を選ぼうと決心しました。磯貝先生が大学を退職され開業されたことで、私も勤務させていただくことになったのです。結果として、磯貝矯正歯科には25年も勤務させていただくことになった訳ですが、その間、たまたま認定医の取得試験を受ける機会に恵まれ筆記試験、論文発表、１次・２次症例審査を経て合格することができました。
取得にあたっては母校の矯正学講座の新井先生、下北沢の藤城矯正歯科の藤城先生という二人の恩師との出会いがありました。
取得後、自分自身も理想的なクリニックを作ろうと磯貝矯正歯科を退職し、開業準備に入りました。まずは物件探しを始めたわけですが、地元の半蔵門の地での開業も視野に入れていましたので、診療環境が似ているであろう藤城矯正歯科で開業までの間お世話になることになりました。
藤城先生の診療室では最新の治療法をはじめ様々な矯正治療法に取り組まれており、患者さんの多様化するニーズに対応しており大変勉強になりました。私にとって矯正臨床の基礎を磯貝矯正歯科で、藤城矯正歯科では幅を学ぶことできました。また磯貝先生の診療室ではお子さんの患者さんが、藤城先生の診療室では大人の患者さんが多く私にとっては小児から大人まで幅広く対応ができる環境に恵まれました。

立地、内装、設備…納得のいくものに出会うまで時間をかけ、理想のクリニックを実現

前にも触れましたように開業地を探している間、わからない土地で行うよりは、慣れ親しんだ土地でやりたいという気持ちが芽生え、住み慣れた半蔵門周辺で開業しようと気持ちが固まっておりました。また、通勤に時間かけるのなら、そのぶん診療時間にあてられるとも思ったからです。そして自宅の近くであれば緊急のときに素早く対応できるのではないか？という気持ちもありました。ただし半蔵門駅でも駅から近くて、表通りで、できれば低階層でなどの条件で探していたため、物件探しに時間がかかってしまいましたが、今では良い場所が見つかってよかったと思っています。
診療室の内装には自分らしさにこだわり時間をかけました。内装事例集から自分の診療室のイメージを固め、床材、壁材をベージュのタイルにしようと決めました。そこで、たまたま内装業者さんから提示していただいたカタログから気に入ったいくつかのタイルがたまたまイタリア製で、すぐに発注を依頼させていただいたのですが、在庫不足ということで、再発注すると船便で来るため数か月～半年先になると聞き、必要枚数を把握したうえで直接ショールームに出向いて自分で選ぶことにしました。その中から、ようやく気に入ったタイルに巡り会うことができ、それに合わせ壁紙を選び、さらに洗面所には飲食店で見かける洗面ボウルを使おうと思い、これにもベージュにこだわり、自分にとってこだわりの空間を追求しました。居心地のよさは人それぞれですが、まず自分が居心地よければ、患者さんも気に入ってくれるのではないかと思ったのです。実際、診療室にいると、とっても愛着のある居心地の良い空間になったかと思います。

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